連休の自転車、月曜日。
私は急遽、大切な大切な用事ができて、連休後半は予定で埋まりました。
自転車はきのう一日だけか... まあ、しょうがない。
いやいや待てよ、明日は空いてる。 自転車やるしかないね。
tuji☆を誘って連日自転車に、
奥多摩ロングにいくかなと考えましたが、
tuji☆は自走だと240km超える(私で210km)。さすがに無理だな。
それで、
奥武蔵.秩父、連日にしました。
大渋滞の関越を下りて、道の駅「おがわまち」へ。
「シクロパビリオンのそばを通るよ。ちょっと前を覗いていこうか」
「あれっ? 開いてないの? 誰もいないよ」
こーぢさんが駐車場を箒で掃いていました。
車を駐車場に入れて...
「あーっ! ノブさーんっ!」
「こーぢさーんっ! こんにちは」 いつもの挨拶。
「いやー、やっちゃいました。
今日は敬老の日スペシャルでご高齢のかた限定なんですが。
見事にエントリーゼロです。 だから、一日掃除ですよー」
「そうなんですか。私はこーぢさんに指摘された、
全取っ替え中のペダリングを見てもらおうと、今週末に参加します」
... tuji☆と目が合って、
「今日、教習受けたらマンツーマンに近い。今日受けちゃう?」
急遽予定変更。「シクロパビリオンこーぢさん」
密度が濃い教習でした。ほとんどマンツーマン。
いつもは10人以上いるので、走りながらの指導も2〜3回ですが。
今日はずーっと、こーぢさんの指示が飛ぶ。
ポジション、筋肉を使っているか、廻し方は... 気を抜く暇なしでした。
定峰峠の上りでは、前半はtuji☆にマンツーマン。
私は自分のペダリングに集中しながら後ろを行きます。
上り前半が過ぎて。
「ここからはノブさん。きょうは全開で上りきっちゃいましょう」
「ぜっ、全開!?」 こんどは私の後ろでマンツーマン。
クランク一回転毎に指示が飛ぶ!
もっと腰から踏んで! アンクリングっ! お臍で息を吸い込んで。
ここは全開っ!いま300ワット出てます! 胸を張って前を見て!
ダンシングで乗り切っちゃいましょう。
アンクリングっ! もっと腰から踏んで!
ここはいったん落ち着きましょう。呼吸整えて... 今は200ワット。
さあ最後っ!
ここからダンシングでもがいてっ!300ワット超えましょうっ!
白石峠。 ゴーーーールッ!!!
「ノブさんやりますねー。すごく速かったですよー」(私にしてはね)
死ぬかと思いましたが、さすがにこーぢさん。
絶えず全開で廻させて、目一杯になる前に乳酸を抜くペダリングの指示。
緩急の感じが勉強になりました。
あんなに全開は... 出来るんですねー。 うーん...
時間がもったいないので、きょうはお昼休憩なしです。
定峰下りはtuji☆にマンツーマン。
下りきって帰りの道は、
「ノブさん、目一杯で私たちを引いてください。」
すこしは下り基調の道を35〜45で引っ張る練習です。
私が休もうとギヤを上げると。
「だめだめっ! 重いギヤに落としてっ!」
たしかに、峠を上った帰りはくるくると廻りますね。
どこまででも廻せていける錯覚に...
だけど、もう太腿パンパンです。
シクロパビリオンに帰りついたら、へろへろに。
うーん... 濃ーい一日だった。
帰りの車は疲労で運転不能に、tuji☆に代わってもらいました。
ツール.ド.八ヶ岳、mt富士、乗鞍、エコサイでも
こんなに疲労しなかった。 連日の睡眠不足も効いていますが。
体力ないなー 私。
富士チャレ200は大丈夫か?...
レクチャーはかなり子細に。 普段履いている靴の裏を視て。
歩行の癖から脚の筋肉のどこが強いか弱いかを推察。
それがペダリングにどう影響しているかのお話。
体、脚、腰などの強さ、柔らかさを視ているところ。
目をつぶって、大きく手を振って、その場で大きく足踏み60回。など...
(私は目を開けたら右に90度向いていました。tuji☆は前に進むだけ。)
いろいろと体の癖を探っているこーぢさん。
アンクリングは百害あって一利なし。
アンクリングセンサーのテーピング。
足の小指は閉じているより開いているほうが安定して踏める。
ので、小指に厚めのテーピングぐるぐる巻き。小指が開きます。
ジャージ姿の人がはがきを口に咥えて、
ロードバイクで「シューン」とポストへ。
「んっ? あれっ?」
やっぱり。 浅田顕監督でした。
浅田顕監督がはがきを口に咥えてシューン... シュールな雰囲気。
グラファイトデザインのニューフレームバイクが飾ってあった。
tuji☆のシューズ。クリートの調子を直しています。
ここまでやってくれるなんて...
さあっ。 教習出発!
しばらく走ったら、まずは片足ペダリングで、ペダリングの弱点を観察。
ポジションもミリ単位で調整しながら。
治したポジションで走ってみて。また観察。
じつはここで事件が起こりました。(私の事件ね)
「ノブさん、踏み脚タイミングでいいペダリングになってきています。
だけど踏み方が安定していませんね。それに、
なんだかつま先立ちで踏んでいるみたいです。
サドルが高すぎるからですね。ちょっとポジション視ましょうか。」
こーぢさん曰く。
いわゆるサドルの高さは、
サドルに真っ直ぐに座って(骨盤を水平)脚をのばして、
踵が(母指球ではない)ペダルにくっつく位が良い。
まずはそこが基本。
あとは筋肉が付いていったり安定して腰から踏めるようになったら、
徐々に高くしていく。
ほとんどのみなさんはサドルが高過ぎです。ハンドルが遠過ぎです。
だからつま先立ちで踏んでいる。腕を伸ばしきって走っている。
地面に立って、
その状態ではジャンプできないでしょ。前の壁を強く押せないでしょ。
そりゃそうで、お尻、背中、お腹など体の筋肉も連携させないと。
つま先だけではジャンプできないんです。
伸びた腕だけでは強く押せないんです。
自転車で廻しているときも同じ。 どっしりと腰から踏まなくちゃ。
長い距離は踏めません。 上りでスピードが上がりません。
プロが200kmのレースでも最後のスプリントでもがけるのは、
そういうことなんです。
うーん そうなのか? なるほど...
私がサドルに座って(骨盤水平)脚を伸ばして踵を...
ペダルまでおよそ5cmありました。
「ノブさん。きょうはサドルを5cm下げて走ってみましょう」
えーっ! ごっ 5cm!?
「いや。 今のポジションからはもう下げないだろう。って...
私のシートポストはペイントしてあって、
だからポストを下げるとペイントが剥がれちゃいます。
すみません下げられません。」
しばらく走っていて。
うーん... 自転車は走ってなんぼだよなぁ...
それにせっかく教えてもらっているのに。 なぁ...
「こーぢさん。 下げますっ!」
シートクランプのネジをゆるめて。
思い切って、シートポストをシートチューブに押し込みます。
パリパリパリ ペイントが剥がれる音が...
目分量ですが3〜4cmぐらい下げました。
まだほんのちょっと、踵は着きませんが、このぐらいで。
走り始めたら、
「うわっ!子供の自転車に乗っているみたいですっ!」
「ノブさんしばらくは廻してください。腰から踏んで良い感じですよ」
で、
きょうの教習になりました。
定峰から白石まで全開に近く踏めたし。
(こーぢさん曰く。ちゃんと腰から踏んでいた)
帰りの道ではふともも目一杯でもくるくる廻せてみんなを引っ張れたし。
どうなんでしょうねー... しばらくはこのポジションで廻してみよう。
そうだっ! やびつとかでタイムを計ってみよう。
帰ってからサドルの高さを測ったら658mmでした。36mm下げたんだ。
私は身長170cmで脚長785mm。
サドルは694mmにしていました。(いわゆる係数は、0.884 )
658mmだと係数は0.838。それでもまだ踵は完全には着いていない。
雑誌記事なんかの係数標準値0.875は体が出来上がったプロの係数?
どうなんでしょうねー
きょうの田園風景。 いいですねー、奥武蔵。
11号線沿い。定峰への休憩場所.農協直売所。
こーぢさんがおやきを買ってくれて(ありがとうございます)
高菜のおやき、めちゃくちゃ美味しかったです。長野でもここまでの味は..
みなさんもここに来たら高菜のおやき。お勧めです。
定峰上り。前半はtuji☆にマンツーマン。
私は、子供の自転車ポジションでペダリングに集中。
tuji☆もサドルが下がっているので子供の自転車ポジション。
定峰上りの途中。白石車庫でポジションチェックしていたら、
梅丹のピンクジャージが1人ダウンヒルで下りてきた。
「みやたかーっ!」 こーぢさんが叫びます。
清水都貴さんでした。 奥武蔵ってプロが普通に練習している。
白石峠で記念撮影。
ポジションが子供になったら笑い顔まで子供っぽくなってきた。
定峰下りでtuji☆にマンツーマン。
けっこうなスピードですが、
こーじさんは前から後ろ向きで指示を飛ばします。
両手離してダウンヒルって、どんだけ自転車うまいんだ。 すげーなー
シクロパビリオンに帰り着いて。 おつかれさまでしたー。
私は、へろへろっす。
じつは、この日走っていてtuji☆は背中が痛くなりました。
体を壊すとまずいのでポジション再チェックです。
mm単位で変えて、固定ローラーで廻してみてチェック。
何度も何度も見直しです。
青いジャンパーの方もすごい方で、ヒルクライマープロ。
話していたら「やびつ」をとんでもないタイムで上っている。
自転車や筋肉、ペダリング、ポジションにも造詣が深い。
そんな方たちが真剣にtuji☆を診察。
贅沢ですねー。
濃ーい、濃ーい一日でした。
突然の予定変更でしたが、来てよかった。