卒業設計展ゲストクリティーク&DDC賞決定&講評文
JUGEMテーマ:建築

01

きょうは、母校の卒業設計展「DA展」 でゲストクリティークでした。
講評会の最後に、
私たちOB会から 「DDC賞」 を発表.授与させていただきました。

「DA展」は、学生主体で運営している卒業設計展です。
場所は田町の建築会館(建築学会)で、今年は23日〜28日まで。
何人かの建築家と私たちOBが講評会のゲストに招かれます。
今年は、
中村竜冶さん・西沢立衛さん・長谷川豪さん・吉村靖孝さん (50音順)
がゲストアーキテクトでした。
そしてここで、「DDC賞」も発表.授与しています。
DDC賞もOB主体で贈っているので、
このときが一番ふさわしいと思っているからです。
真面目に書いた講評文も全員に配布します。
 

02
今年の講評会は、いつもと違うかたちでした。
全員がまとまって説明、講評を聞いていくのではなく、
ゲストはみんなばらばらに、それぞれの作品の説明を聞いていきます。

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ゲスト.中村竜冶さん。

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ゲスト.西沢立衛さん。 山本圭介先生。

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ゲスト.長谷川豪さん。

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ゲスト.吉村靖孝さん 。

そして、DDC賞の発表、授与も...
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DDC賞の楯は、金メッキされたハイテンションボルトと、賞金!
(高層鉄骨ビルで梁などの接合に使われるボルトです。)
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「DDC賞について」
DDC賞は、本大学建築学科卒業生有志により運営している
「東京電機大学デザイナーズクラブ (DDC)」 が、
毎年、卒業生にエールを送る意味で、卒業設計に対し贈っている賞です。
選考は、「可能性」を最も重要な基準にしています。
つまり、今はまだ建築の表現が多少未熟でも、
「この人の十年後を見てみたい」と思わせる作品を選んでいます。
この賞の意義から、私たちは卒業生全員に贈っているつもりです。
                                            DDCメンバー代表 古見 演良

今年の卒業設計.自由課題は24作品
講評会に参加したOBにより、投票で上位14作品を選びました。
討議をかさねて、その中から5作品が受賞ノミネートに。
さらに投票、討議の上。
今年は2作品にDDC賞を贈らせていただきました。



以下は、私の講評文です。 (総評と各作品について)

今年もみなさんの英知の結晶を見させていただきました。
全体の印象を先に書きます。
今年は問題定義がしっかりしていました。ほんとうに良いことです。
建築を取り組む姿勢に感心しました。図面、模型は、良く表現されていて、
だから、プレゼンテーションに中途半端さがなかったです。
だけど限られた時間の中。
プレゼに時間やエネルギーの大部分が割かれている印象。
(そのことも大事ですが...)  
発想やコンセプトを建築化するためのスタディが弱かったように見えました。
スタディを重ねていかないと、自分の頭の中を抽象化できません。
だから、目の前の自分のスタディの良いところ、悪いところが、見えてこない。
表現すべき核心がずれてしまうこともあります。
スタディは大事なんです。辛口のコメントになってしまった。でも大事なんです。


DDC賞受賞作品 2作品

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西島 要  自由に延びる建築は群れを成す 

都市部中心での住居集合の可能性を提案。
西島さんは都市居住のスタイルを、隣どうしが空間を共有していくのではなく、
個々の住環境の独立性で提示しています。
そのプログラムを解くために。
住居は細長い棒状の形になって、何本も地面に突き刺さっています。
それらは上の方で束ねられていて。
だから、細長い建築もお互いに支え合って、耐震力を増しています。
一見すると。そのスタイリッシュな建築は、
「アイデア一発の造形」に見えてしまいますが。
図面を読み込んでいくと、考え方が建築の形になっていました。
きちんと設計されています。 おそらく、この考え方や形を建築化するために
膨大なスタディがあったことでしょう。
しつこくスタディを重ねることは設計の基本です。私は高く評価します。
全体としてみた場合。部分である、各住居のコンディションは均一ではありません。
中心部と周辺部、低層部と高層部、いろいろですね。
でも、それらの住居の中からみると。
コンディションは均一で、どの住居も四面が開放されています。
住宅地と都市中心では、住環境の評価は同じでない。
都市中心でのこのかたちは、住環境の提案になっていると思います。
西島さんは、店舗併用住宅を考えていましたが。
それだと動線が煩雑になってしまう。住居だけでいいのではないでしょうか。
また、後で話しをしていたら。
昨年の卒業設計、吉岡祐馬さんの「内外反転建築」の問題定義を引き継いだ。
と言っていました。私はそれも良いことだと思っています。
もちろん。個人の設計なので、問題も自分で提案すべきですが。
「これは良い」と思ったことは、自分でもやってみるのは、ありです。
真似ではなく。その問題を自分の中で咀嚼して、
自らの計画として建築になっているのだから。


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中村 創  そこにある姿 ー長崎斜面都市再生計画ー

入り組んだ海と山に挟まれた坂の町、長崎。
階段状の傾斜地を建築で覆うことで、
緩やかに起伏していく人工斜面地形に変えてしまう計画です。
住宅地計画が、長崎が抱えている問題の解答になっています。
たいへんに意義のある提案。感心させられました。
階段状の地形をなぞって住宅は設計されていましたが、
緩やかに起伏した屋根が、階段状の傾斜地を繋がっていく斜面地形に変えていて。
ある程度のアクセスフリーを実現しています。
高齢化社会の傾斜地にもバリアフリーな街ができそうですね。良い提案です。
ただ、それらの屋根は全てが繋がっていなかった。
何段か毎に生活道路が計画されていましたが。
そのことで、この提案の一番大事なところがピンボケになってしまった。
角度が急で繋げなかったとしたら。
屋根を鉄道線路のスイッチバックみたいにして繋げていけば。
長崎の町は、海から山までが一体化されたのになあ。
ちょっと残念です。
階段状な地形のパターンにあて嵌めるように、
個々の住宅平面計画がスタディされていましたが。
屋根の起伏が繋がっていくためのスタディのほうが大事だったのでは?。
考えたことを抽象化していない。
この提案を自分自身で俯瞰して見ていない印象もありました。



DDC賞ノミネート作品 3作品

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斉藤 誠  つなぐかべ小学校

社会環境、経済状況に振り回されて、土地は時代を反映しています。
都市部といえど、住宅地は穴あきだらけ。
今はコインパークとして上書きされていますね。
それらの穴あき敷地を繋いでいくように、全長600mの小学校が走っています。
大胆に見えて、実はクレバーな提案です。
細長い紐のような形に小学校を設定するわけですから、
いろいろに問題が起こる?...   
ところどころで膨らんだ形に大きなボリュームを納めたり。
二股に分かれさせたり。  設計力がしっかりしています。
私が評価しているのは。 細長い小学校を実現させたことも、そうですが。
そのことによって、小学校と廻りの家との間に、
地域と小学校の関係が提示されていたことです。
地域に密着した学校が抱えている問題は、まだまだありますが。
問題解決の突破口になる可能性を持っています。
街と学校。都市計画(下町アーバンデザイン?)の提案にもなっていたことです。
この提案は小学校ではなくても、他の機能でも成り立ちますね。
普通そのような場合は、あいまいな計画になってしまいますが。
これは成り立っています。
社会を見据えた問題定義がしっかりしているからです。
斉藤さんの作品は、ふたつのDDC賞とほとんど同点。僅差でした。
DDC賞を贈れなかったことは残念です。


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鈴木 翔悟  虹む暮らし

今でも路地で繋がった生活が展開されている、佃島、月島。
そこに都市型集合住居の計画です。
この辺りは、今や再開発ラッシュに晒されています。
だから、この提案には興味を惹かれました。
鈴木さんは、コンテクストとしての「路地」をキーワードに、スタディしています。
評価しているのは、「路地」が懐古的観念で終わらず、
建築をつくるための言葉になっていたことです。
図面を読み込んでみると、住居どうしを結ぶ路地に生活が染みだしていました。
ある程度のプライバシーは住み手の意志によってオープンにできます。 
ここでの「路地」は単なる通路ではない。
「路地」がもつ特性を上手く使って、
この辺りに建っているステレオタイプな高層マンションに対抗しています。
生活のプライバシーがオープンになると、いろいろと問題が起きるでしょう。
でもそれは、常識概念に囚われている人にだけです。
じっさいに、佃島、月島で、人々はオープンな生活をしていますね。
それだって「路地」があってこそです。
新しい「路地」はグラウンドレベルから4層ぐらいで展開されていましたが。
もっと高層にして、無限に重ねられる「路地」の風景を見てみたくなりました。
それは、考え付かない方法や空間になっていったかも。
廻りの高層マンションと同じボリュームだったら...
それらの超高層に肘鉄を食らわしていたら...
鈴木さんの考えていることがもっと際立ったでしょう。


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後藤 大樹  建築生物

浅草に現代の九龍城砦? 
「家型」という箱を積み重ねていくことで、「生活」の集合体をつくる。
ぎちぎちに詰め込まれた「家型」は、
全体で、建築から離れた風景を見せています。
説明を聞いていて。
「生活」は二つ以上の「家型」を使い、一つの住居となっているようです。
そのことで、ここでの生活は動線が交錯し始める。
「生活」という小さなネットワークが、無限に集積されて、
新しい風景を作っているのですね。  
「生活」の集積回路?
「家型」はどこか一面がガラスになっていて、光を入れる。と、言うより。
この提案なら、生活の一部を開放する。と言ったほうが、的確でしょう。
ここでは既存の常識、概念は当てはまらず。
密集した生活が、見たことのない風景になっているでしょう。
それが心地よい。とか、住みやすい。とかから離れたところで、
この提案は成り立っています。
自分の明確なビジョンと概念で建築を作ろうとしていることを評価します。
ここまで既存の建築に当てはまっていないのですから。
いくつか内在しているメイン動線計画も、既存にない方法が考察されていたら。
他の生活インフラ、自然環境も、同じに考察されていたら。
みんなを説得できる形になっていたかも。



上位作品 9作品の中から

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東木 宏樹  まちのあしあと 〜kikkoman park~

お醤油の世界ブランド、キッコーマンの町、野田。
今でも町のほとんどはキッコーマンが占めている。
そこにアンテナショップならぬアンテナファクトリーの計画です。
その場所には、近くを流れる江戸川の土手をコンテクストにした形が、
縦横にプランニングされています。
「土手」に囲まれた中庭はお醤油の原料である大豆の畑でしょうか。
収穫の風景がモデルになっています。
真面目な取り組み方が良いです。
私が評価しているのは、東木さんの建築を作るときの姿勢です。
この場所にあるべき建築のイメージがしっかりしている。
自分の作る建築の風景が、既存の建築に拠っていない。
良いことだと思います。
「土手」の中で展開されるアンテナファクトリーは、
きっと、楽しげな空間になっているでしょう。
窓から見える大豆畑と、土手の斜面に座っている人たちが、
日本の原風景を再現しているかも。
少し惜しいと思うのは。
せっかく、「土手」をコンテクストにしたコンセプトなので。
もっと大きな敷地で計画すれば...
野田の町までも縦横にプランニングしてみたら...
江戸川の土手と繋いでみたら...  と思いました。
そうすると。この「土手」は、
野田の町にキッコーマンブランドのイメージを、より明確にするでしょう。
そのとき、土手の建築が、本当の土手のアクティビティを重ね始める。


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岩重 卓也  地との共生

家は木の上に乗っかっていました。森の上で生活が拡がっています。
森林集合住居?というんでしょうか。
だけど、この方法を抽象化してみると。
この場所では、
「自然」のフロアーと、「生活」のフロアーがオーバーラップして重なっています。
「森」というキーワードでデザインされているので、
上に並べられた家の影も、「木陰」、「木漏れ日」、になっていて。
暗い場所も違和感がありません。
私は、この方法をとったことを評価します。
高さをもっと調節して(影がもっと違和感がないようにしないと...)、
生活インフラや、樹上の生活動線をスタディしていけば。
この建築は実現出来ると思っています。
残念なのは。そこをトムソーヤーやジブリの世界で描いたことです。
発想の始まりはそれでも良いのです。
だけど、スタディを積み重ねていくことで。
岩重さんの頭の中にある言葉やイメージを、
建築の言葉やイメージに変換させていかないと。
計画のリアリティが強くなっていかないですよね。
でも、この提案に私は惹きつけられます。


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湯浅 絵里奈  21世紀小学校

殆ど過疎と言っていい。 都心部中心の人口です。 小学児童の減少も当然。
都心.赤坂の小学校を再開発。
近隣の小学校をここにまとめて、2000人規模の小学校コンプレックスを作る。
その小学校は、廻りの高層建築と肩を並べて。
運動場はいくつも空中に浮かんでいました。
ブツブツに切られた上下動線も、小学校同士が邪魔をしない移動のためです。
グラウンドフロアーは都市に開放されていて。
時にはここで、児童や父兄と街の人たちが交流できますね。
提案にリアリティがあり、社会状況まで視野に入っています。
建築に対する姿勢を高く評価します。
私は、湯浅さんの計画を一度エスキスさせていただきました。
完成された今日の発表を見たら、規模は縮小されていた。
残念です。
これでは、児童が減少していく都心の小学校を、空中に再開発することの
リアリティが見えてきません。
2000人規模の複合小学校は、スタディしていくと、
さまざまな設計上の問題を示すことでしょう。
それらの問題を、問題として解いていくことが設計です。
問題を、問題が起こらないように排除していったら。
新しい建築の姿は見えてこないと思っています。


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鵜川 瞬也  ツクエノシタ

机の下にもぐり込んだときの安心感。机の足が区切っていく空間。
で、計画された図書館です。
さまざまな大きさの「机」がランダムに配列されていて、
図書館のプランを現しています。
空間がランダムに連続していく。のですが、単調な繋がりで終わっています。
もっと空間にいろいろな表情を見せられる方法なので、残念です。
「机」をキーワードにしていても。
建築化された「机」は、いわゆる建築空間を現すスケールに終始していました。
ほんとうの机の大きさから大きな空間を制御する「机」まで使われていたら。
この場所に小さなスケールから巨大なスケールまでが組み合わされて、
図書館の形になっていたら。
それら大小の「机」が作る風景は、新しいものになっていたでしょう。
評価しているのは、建築に対する真面目な姿勢。
スタディの痕跡が図面に出ていました。


135
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中山 佳彦  おくる場

横浜、京浜工業地帯。河や運河で囲まれた水辺に葬祭場の計画です。
説明を聞いていて。たいへん真面目にリサーチされていました。
葬祭場にふさわしくない場所につくることの説得。に、感心しました。
4基の炉の必要性も聞いていて納得です。
この場合の建築になる炉のデザインも、よく設計されていた。
ただ、葬祭場としての場所があまり考えられていないように思えました。
入口から炉が見えるダイレクトなアプローチ。
全体に対して小さめなホワイエ.ホール。
せっかくのこの場所なので、
廻りの運河も整備して、綺麗な親水空間をつくってほしかった。
ダイレクトなアプローチは、私は違うと思います。
葬祭場では、アプローチも大切な要素です。
有名なアスプルンドの「森の葬祭場」は、
そのアプローチや廻りの森が評価されていますよね。


                          
| 建築 | 23:13 | - | - | pookmark |
India 89 No 6
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India 89 No 6 。 オウランガバードに着いて。
石窟のエローラ、アジャンタを訪ねます。

インド:拡大地図


Aurangabad デカン高原の中央部。45万都市。
町から100km圏内には、石窟のエローラ、アジャンタがある。


Ellora 岩のお山をくり抜いて作った石窟寺院。
2.5kmにわたって34の石窟院が西に向いている。
  1〜12窟  仏教寺院。4〜7世紀。
13〜29窟  ヒンドゥー寺院。6〜8世紀。
30〜34窟  ジャイナ教寺院。8世紀〜

410


16窟 カイラーサ.ナータ寺院 756〜150年間。
高さ35m、幅60m、奥行き90m。
横穴ではなく真上から掘り下げているのが、他の石窟と異なる。
エローラで一番有名ですね。
322
この岩山をくり抜く。なんて、誰が思いついたんだろう?
困難なほどやる気がでる?
信仰の力はすごいもんです。
321
ここの全ては、  ひとつの岩をくり抜いて作られている。
152
16窟 カイラーサ.ナータ寺院。 壁面の彫刻。
頭上で神様が踊っている。

ラーマーヤナの物語が刻まれています。
西欧の2大叙事詩が、
ギリシャの「イーリアス」、「オデッセイア」だとしたら。
東洋の2大叙事詩は、
「ラーマーヤナ」と、「マハーバーラタ」と、言われています。
411
325


32窟 Indra Sabha ジャイナ教24人の救世主、
最後のマハーヴィーラーを祀っている。
岩盤にランダムに穿たれた並びが美しい。
323

32窟の内部。 神体は盗掘にあって、首の部分が無いものが多い。
153

414

413


32窟から細い通路でつながった33窟。
ジャイナ教寺院は装飾が独特の美。
154

415

33窟の2階には、首だけ彫られて胴体が未完の神様が...
首は残されて胴体が削り取られたのか?
うーん... どっちだ?    存在感は強かった。
155


12窟 Theen Taal (ティーン タール)
324
3階建の僧院(ヴィハーラ)で、合理的なグリッド状に別けられた空間。

僧院(居住空間)なので、装飾的な彫刻もなし。
249

ところが、
下階に下りると祈りの場所があった。
埃をかぶった壁面の神様、陰影が美しかった。
250


エローラからの帰り。Daulatabad の日没。
247



Ajanta U字型に蛇行したワゴーラー川に沿って、
大小30の石窟が崖地に空けられている。
B.C.2世紀頃から仏教僧により造られ始め、
A.D.7世紀に突然、放棄されてジャングルに埋没した。
放棄の理由は不明。
1000年後の1819年。英国のジョン.スミスが狩猟中に発見した。
251
416
下に流れる川にも人が下りている。
何だろう?。と下りてみました。
河原の小石のを拾って、割ってみたら。
中が水晶の様にガラス結晶化されているものがあるんです。
10個ぐらい見つけて、持ってきました。
すごく綺麗。 水晶? まさか? うーむ...


19窟 6世紀のチャイティヤ(礼拝堂)。
252
影の美しさ...
328


26窟 6世紀以降のヴィハーラ(僧院)。 アジャンタ最後期。
死の床についた仏陀を表す、大きな涅槃仏像が... 寝ていらっしゃいました。
412


24窟 未完のまま放棄されたヴィハーラ(僧院)
253


2窟 6〜7世紀のヴィハーラ(僧院)
前室の「千仏図」がすばらしい。。
仏陀の前世物語「ジャーカタ」から誕生までのパノラマがある。 
327

前室の「千仏図」
417418


1窟 6〜7世紀のヴィハーラ(僧院)。
法隆寺金堂の壁画 「蓮の花を手に瞑想する菩薩」
の、モデルと思われる壁画が有名です。
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街道途中の町でプラプラしていたら、
象に乗った人がウロウロしていました。
修行僧の方みたいです。   修行象に乗る修行僧?
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332
人も牛も自転車も家も空き地も、ボロさと汚さで、進まない時間で、
フュージョン(溶け合う)している。 と、思いません?
優劣のないフラットな関係。存在...


下町の住宅街を歩いていて、
角を曲がったらいきなりこの風景が...
野良ラクダが死んでいる。 
それに野生のハゲタカと野良犬が群がって...
いやー  これはショッキングだったなあ。
だって、住宅街の中ですよ。 ありえないでしょ。
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その後に、お肉屋さんの紹介もなんですが。
これは本当にお肉屋さんです。
冷蔵庫が無い?
吊るされた肉を切り売りしていました。
ワンちゃんが捨てられた骨に噛り付いていました。
子供が手に持ってるのは、 これも骨。
おもちゃ代わり?
159
恐るべし。 インド。

汚いお話ついでに、
汚な恐ろし面白話をもう一つ。

レストランでランチしていて。
隣りのテーブルも旅行者。
私はビールを頼んで。  隣の人はコーラを頼んでいました。
インドではミネラルウォーターとか飲み物は、
いわゆる栓抜きで開ける金属王冠のビン物はご法度です。
ほとんどの場合、中身は入れ替えられています。
(「India 89 No 1」 初日のホテルの話を参照。)
だから、何処で作ったものか分からない。
ミネラルウォーターなら、入れ替えられないビニールキャップものだけ。
それが手に入らない時は、沸騰させた甘ーいチャイにします。
まあ、ビールは... 
アルコール飲料なのでアルコール消毒されてる?
で、
その人はコーラをコップについで、飲みながら食事。
コーラをコップに注ぎきって。
空のコーラ瓶をテーブルにポンと立てた。
そしたら、
瓶の底に、
大きなゴキブリが死んでいましたっ!
しかも、もう、溶けかかっている...
ゴキブリのお腹の白い内臓が溶け出している...
「!!!」
その人は、目をまん丸にしながらトイレに駆け込みました。
トイレに駆け込んだって、もう、どうにもならないですが...

恐るべし。 インド。 (リフレイン)



オウランガーバードからボンベイ。飛行機で行くはずだったが...
チケットがとれていなかった。
夜行列車になる。しかも2等車!
「がーん!」
旅も続いていて、疲れもピーク。
憂鬱になった。
ら、
ラジブ.ガンジーの秘書( が、代理で会議に出る。)の、
チャーターした臨時便に偶然乗れた。
なんというラッキー!

と言うことで、
ボンベイへと続きます。


| 建築 | 19:40 | - | - | pookmark |
誕生日のプレゼント
JUGEMテーマ:じてんしゃ全般

01

自転車に全然乗れていません。
詰まった仕事や用事がいっぱい。
2月7日の江戸川台風が最後だから、15日乗っていない。

娘からメールが...
私の誕生日を知らせるものでした。
そうかっ!
今日は私の誕生日だったっ!

人生もこの位になると、誕生日はいらないです。
人間は、都合良く出来ているので。
要らない情報は、無意識に忘れるんです。
私は19XX年の今日、生まれたので。 XX歳になったんだなあ...
なんというタイミング! 
数字のXが4っつも並んでいる。 なんか目出度い?
XX年生まれでXX歳...
こんなゾロ目の年なんて、人生で一回きり?

なんて、しょうもないことを考えていたら、自転車に乗りたくなった。
全てをほっぽらかして、自転車に乗ります。  乗るんだっ!
今年は GOッ! GOッ! な年なんだっ!

いそいで家に帰って、準備して、サイクリング出発です。
多摩サイを上っていきました。
終点.玉川上水.取水口まで往復70km。
まあ、15日も乗っていないので、これ位にしないとね。

走り出したら。ペダリング忘れている。
違和感だらけのポジション。
ハンドルって、こんなに遠かったっけ?

意外に走れる。
行きの上りは少し向かい風。
なのに、どんどんスピードが出せる。
しばらくぶりなのに。 どういうことだ?
誕生日のプレゼント?!

こうなると、私は調子づいて。
やる気とアドレナリンが噴出。
脚に乳酸は溜まっているのに、廻せるっ!
多摩サイ終点までの35kmで、思いっきり廻しました。

私って、練習しないほうが速いじゃん。

帰りの追い風も思いっきり廻しました。
誕生日のプレゼント!

ではなかった。
気持ちだけで、無理しました。
帰ったら、思いっきり疲れていた。
変なところが筋肉痛だし。
ちゃんと練習しないとダメですね。



いつもの多摩サイ...
04

行きは少し向かい風なのに...  廻せる! ?
38kmなんて、私の多摩サイのスピードじゃないです。
06

09

もうすぐ多摩サイ終点。35km走っているのに、まだまだ廻せる。
1210

帰りは追い風。  廻してます。
13

帰りついて、気持ちが止まったら。 どっと疲れていました。
02

いつもと違う。ありえないところが筋肉痛や疲れ。
ペダリングがむちゃくちゃだったんでしょうね。
ちゃんと練習しよう。

少しだけうれしい、誕生日のプレゼントでした。 

はかなかったけど...


 
| 自転車 | 15:49 | - | - | pookmark |
仕事場のIndia
JUGEMテーマ:今日のお昼ご飯
JUGEMテーマ:India

02

きょうはスタッフから

まあ、india なんですけど。
カレーが嫌いなひとって、いないですよね。
事務所でもみんな大好きです。
とりわけ所長は「鋼鉄のカレー食い」(自称)です。
高級カレー、本格インドカレー、レトルトカレー、甘いの辛いの...
なんでもあり。みたいです。
だから、よーく食べていますよ。カレー。
いろんなカレーです。

きょうのお昼はデリーのカレーです。

デリーのカレー。左はデリーカレー(普通辛)。
右はカシミールカレー(ウルトラ.超.激辛!!!)
04

デリーのカレー(レトルトパッチ)は、具が何も入っていません。
具材は全部溶け込んでいるみたいですね。
蒸かしたジャガイモをごろんと入れます。
じっさいにデリーに行って食べてもその通りだそうです。
食べ方は、ケチらないでたっぷりとカレーをかける。ですよ。
とっても美味です。 
カシミールは耳が痛くなるほど辛いです。(美味しいけど)

05 
デリーのカレー(レトルトパッチ)は、
紀伊国屋とか、高級スーパーで売っています。
と言っても。3〜4皿分で700〜900円ですから。
食べる価値あり。

所長談
「 今はさあ。本格インドカレーってどこでもある。幸せだよね。
 昔はあんまりなかったんだよ。
 よく食べたのは...
 渋谷のムルギー
 新宿中村屋のインドカレー
 銀座のナイルレストラン
 麹町のアジャンタ
 そして、銀座、赤坂、御徒町のデリー
 そんなもんだったかなあ...
 本格インドカレーなら、アジャンタかナイルレストラン。
 でもね。
 中村屋、ムルギー、デリーの独特なカレーが好きだったんだ。
 デリーは昔、六本木や軽井沢にもあって。
 美味しかったよ。
 ムルギーも美味いよ。
 中村屋も美味いよ。
 しかし、今のインドカレー屋さんの多さはすごいね。
 どこの町にいっても本格インドカレーが食べられる。
 インドの人が作っているから、味だってインドそのもの。
 日本では、たいがいは美味しいよなあ。
 インド旅行している時は、3食ともカレーっぽいものでしょ。
 インドでは「カレー」って言わないけど。
 なかには、とても食えないものもあったよ。ほんと。」

またまたインドに想いを馳せる所長でした。

ここは日本ですよ。


銀座、赤坂、御徒町.デリー
http://www.delhi.co.jp/

渋谷.ムルギー
http://www.ntv.co.jp/burari/991002/info1.html

新宿中村屋.インドカレー
http://www.nakamuraya.co.jp/index.html

麹町.アジャンタ
http://www.ajanta.com/about_sh/

銀座.ナイルレストラン
http://www.ginza-nair.co.jp/


| 所内の出来事。 | 15:40 | - | - | pookmark |
India 89  No 5
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151


India 89 No 5 。 ジャイサルメールから南下して。
こんどはデカン高原へ。 Mt.アブーを経てウダイプールヘ。
旅行者垂涎の的。LAKE PALACE HOTEL で、ゴージャスな時間。

インド:拡大地図


ジィサルメールから延々とバスに揺られてMt.アブーヘ。
Mt.アブーからもバスで18時間。
ウダイプールにたどり着いた。 疲れた...


デカン高原の夜明け。ほんとうに素晴らしかった。
日本にいても山あいの夜明けは綺麗ですが、
デカン高原は、圧倒的な広さ、でかさ。
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Mt. Abu 1700mのお山。
その廻りは、標高1200mのジャイナ教聖地になっています。
ラジャスタン地方.22の王の避暑地。
英国領時代や現代は役人の避暑地。
新婚旅行、修学旅行のメッカでもある。

Dilwara Jain Temples 11世紀。
五つの寺院で構成されています。 ジャイナ教の聖地な場所。
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ジャイナ教の寺院は、ジャイサルメールでも見ましたが。
白い石に彫られた彫刻模様が精緻です。
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修学旅行の生徒たちですね。
目の鋭さが美しくて、この寺院に祭られている神様の目のようでした。


Udaipur  海抜600m。 人口25万。 インドの避暑地。
1567 ムガル帝国アクバル大帝により、
チットールガルを追われたメーワールの王.ウダイ.スィングが、
デカン高原のここに都を移し、一連の人造湖を造った。
って、
戦いに敗れて、追われて、ここに流れ着いたのに。
一連の人造湖を造るって。 どんだけロマンチストなんだ。
それとも人民の生活用水のため?


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LAKE PALACE HOTEL 
デカン高原、ピチョーラ湖に浮かぶジャグニワース島に建つ。
白亜の離宮。
今は超高級ホテルになっていて、世界中の旅行者垂涎の的。
せっかくなので宿泊しようと...
予約いっぱいで、だめでした。
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泊まるのがだめなら、せめてゴージャスな時間を。
ジャグニワース島の LAKE PALACE HOTEL に上陸して。
中庭で午後の優雅なひととき。
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ロビーは2つに別れていて。 青の空間と、緑の空間。
ここでカクテルをいただきました。が、
日本円で1700円ぐらい。 ウルトラ高価です。
1700円って、
この時代、この地方の、低所得者1家族が、優に1ヶ月暮らせます。
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ウダイプールの町、風景。 どこも綺麗です。
町の白壁には絵がいっぱい書かれていました。
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相当に高尚なご老人。 お付を従えて、オーラを撒き散らせながらお散歩?
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湖に神殿があって。
そこは、 沐浴、お風呂、洗濯の場所になっていました。
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知らなかったんですが。
こちらは女性専用の場所。 隣が男性用。
知らずに女性の場所にいました。
どうりで、カメラをパシャパシャしていたら。
おばちゃんが何やら怒っていました。
失礼しました。
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下町。 乾物や香辛料のお店。
小さな女の子がクリクリって可愛い。
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診療所を訪問。 後ろで立ってる二人は弟子? 事務員?
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偶然。 新婚旅行に出発の場面に...
新郎新婦はまだ乗っていない。
で、親戚や近所の子供たちがキャッキャッしていました。
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さすがにインドの避暑地、ウダイプール。
風光明媚で清潔な町でした。
ウダイプールからは飛行機でオウランガバードへ。

石窟の、エローラ、アジャンタに続きます。
光と影の世界です。

 
| 建築 | 16:06 | - | - | pookmark |
アソス.ウィンドブレイカー
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01

用事や仕事が詰まっていて、自転車おあずけが続いています。
週末の自転車はなし。
なので今日は、アソス.ウィンドブレイカー。

とても高価で、手に入れてもずっと使ってなかった。
だって転んだら破ける。(ケチ?)
安価な別なものを使っていました。(買った意味ない?)
耐風性に問題は無いんだけど、安全性能が...
下りで飛ばしていると、ウィンドブレイカーのバタつき音がうるさい。
後ろからくる車に気づかないことも...

それが、さすがアソス。
ピタッとしているのに、下ハン姿勢でも突っ張り感なしです。
バタつきも少なく。 安全性能は二重丸。


黒い部分はストレッチ素材で、フィット感抜群です。
(ゴムひもみたいではなく。同じビニールっぽいストレッチ素材。
 高級感があります。)
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わき腹と腕の後ろ側はメッシュ素材(ストレッチ)で熱気抜き。

ファスナーには風の進入を防ぐフラップがついています。
首廻りの内側。首があたるところはメッシュ素材が内張りに。
汗でべたッとまとわりつかないです。
使い勝手が良い丁寧な作り。
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背中の裏側にメッシュ素材のポケット?
違います。たたんだ時の袋。 
ポケットとして使わないほうがいいでしょうね。破けますよ。
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たたむ時は、収納ポケットの大きさに、なんとなくたたんで。
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ストレッチ.メッシュ素材の収納ポケットをくるっと裏返せば。
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簡単に収納できます。やりやすい。
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実測197.0g



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けっこうピタッとしているでしょ。
それでもキツサはない。どんな姿勢でも突っ張らない。
さすがアソス。
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01
突っ張ってるのは、寒さで強張った私か...  (気温零度の荒川で...)
「荒川は気温零度」
http://plastake.jugem.jp/?day=20100112

「江戸川は風速25m」
http://plastake.jugem.jp/?day=20100208
暴風、突風にも、ウィンドブレイク。 (風速25mの江戸川で...)
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| 自転車 | 21:50 | - | - | pookmark |
カービングスキー カービングターン

24 


惜しかったですね。モーグル。
メダルを逃してしまった。
上村愛子さんの悔しさはどれくらいか?

仕事が詰まった日曜日に、思わず見入ってしまった。

私は高校時代から大学1年まで、競技スキーに没頭していました。
まあ、スキルもそこそこまではいきましたが...

スキーを始めたその日に、
友人に騙されて、レーシングスクールに入っていました。
何も分からず、ポールにもてあそばれて...
競技スキーにのめり込んでいったのです。
1年もすると、
スキー板をつけていればどんな場所でも行けました。
フィギアスケートみたいに
ゲレンデで、くるくるとスピンだってへっちゃらです。
友人たちと、
10mぐらいの崖から急雪面に飛び降りて遊んでたなあ...

社会人になってからは滑っていません。
たまに、「またやってみようかなあ...」って思います。
思うのは、決まってオリンピックの時。
熱い競技を見ていると、時間が巻き戻る...

今日はモーグルのカービングターンに見入ってしまった。

カービングスキー板でカービングターンはなかなか良さそう。
ターンからターンに移るときのきっかけが綺麗だなあ
意識的な抜重がない。
きっと、
カービングされた板のエッヂが、
次のターンをなぞっていくのでしょうか?
だからテレビで見ていると。
みんな次のターンを待っていない。ように見えます。
そして、ターンの繋がりが積極的でスムーズ。

カービングターンで滑ってみたいです。
なんて。
「30年もやっていないんだから。
 いまさら滑れないに決まってんだろっ!」
「いやっ! 滑れるっ! 絶対滑れるっ。」
(自分の中の対話ね...)

日曜日の独り言...


今日やったばかりのモーグル決勝。
みなさん知っている結果なので、説明はいいですね。
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ターンからターンへの移り方が綺麗だなあ...
一度、荷重を抜いて、ターンのきっかけを作るんですが。
次のターンを待っていない。ように見える。
積極的でスムーズです。
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上村愛子の決勝
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27283031273233
この時点で2位。1位だったら...

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勝つためには、リスクを負った滑りで、
ばたばたと転んでいく...

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ハンナ.カーニーの決勝
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ほんとに残念...


| - | 20:49 | - | - | pookmark |
India 89  No 4
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India 89 No 4 。 ジョドプールから砂漠に突入です。
西の終着点、ジャイサルメールまで砂漠の旅です。

インド:拡大地図


Jaisalmer タール砂漠の真っ只中。黄色砂岩のゴールデンシティ。
12世紀ラージプート族のジャイサル王が造った、東西交通路のオアシス。
名だたるダークー(盗賊)たちの隠れ家でもあった。


バスが進む国道はまた、近隣で暮らすみんなの生活道路でもある。
彼女たちは野菜の行商?
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水場に生活用水を汲みに。
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バスがトイレと昼食休憩。 と言ってもレストランはありません。
この頃は、前の晩の夕食や朝食の残りをお弁当に詰めてました。
砂漠を見ながらのランチです。
トイレは...
「男の人は右の砂漠。女の人は左の砂漠。」
だそうです。

砂漠に腰掛けてお弁当を食べていたら。
遠くのほうでラクダの一群が駆け抜けていった...
暫くしたら、
インドの国鳥.孔雀(野生)が私の目の前に...
そして綺麗な羽を広げました。
夢でも見ているようで。 絶句...
カメラ。シャッターも忘れて... 


ランチしていたら遠くに民家が...
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建築学的にも魅力がある。 うーん... 良さそう。
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低い壁で囲まれた一軒の民家だと思ったら。
中庭は2つに分割されていました。
2つの家族。親戚でしょう。
女の人が壁を乗り越えてこっちに...
壁が膨らんでる部分は、穀物倉庫や納戸でした。
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家長のベッドルーム。 着飾っていて一番綺麗な部屋。

ダイニング、キッチン。
食事を作ってくれる。って、言われたけど。
バスの出発時間があるので...  すごく残念。
後ろ髪引かれつつ、バスに戻りました。
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みなさんでお見送りしてくださいました。 「ありがとう。さようなら。」



また暫く走ってトイレ休憩。 こんどは民家の前に停まった。 
もちろん見学です。
電信柱が...  石造でした。  
強風だとすぐ折れちゃうんじゃないかなあ...
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ここも低い壁で囲まれている。
ちょっと違うのは、 棘棘の干し枝で外側を包んでいます。
泥棒対策? こんな砂漠の真ん中で? ...
野生動物避けみたいです。
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中庭の床まで土で造られていて、清潔で心地よい空間。
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キッチン...
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遠くに見える小高い丘。
まるで軍艦のよう。
ついに、 ジャイサルメールにやって来ました。
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街道を行きかう人も増えてきて。
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ラクダの向こうにジャイサルメールの
Jaisal Castel=Citadel が見えます。

砂漠の城塞都市、ジャイサルメール。
76mの丘にそびえる Jaisal Castel=Citadel 


Jaisalmer タール砂漠の真っ只中。黄色砂岩のゴールデンシティ。
12世紀ラージプート族のジャイサル王が造った、東西交通路のオアシス。
名だたるダークー(盗賊)たちの隠れ家でもあった。

昔。砂漠の中に高くてでっかい砦を作るのは、大変だったでしょうね。
今は相当に崩れかけています。
砂漠の真ん中で独立した感じといい、大きさといい、 
長崎沖の軍艦島に似ている。 
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メイン広場と宮殿。

写真の子供が手にしている楽器.Rawan Hatta を買いました。
お土産用で、使えますが。ほんとうの楽器ではない。  お土産品。70rp
お土産ではない、ほんとうの楽器.Rawan Hatta が欲しくなりました。
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ほとんど廃墟の建物。
ところが。 1/3ぐらいの建物は使われていました。
よく住んでるよなあ。 相当に不便だと思うけど。
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ジャイサル.キャステル。居住区の通路はだいたいこんな感じ。
石畳の床です。
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この辺りはほとんど廃墟になってます。
住宅の中がどうなってるか?
無理矢理入ろうとしましたが、だめでした。
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Patwon-Ki-Haveli ラージプート貴族の大邸宅。
木製の扉が今だに作動する。 驚き。
それに美しい。
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砂漠の夕日に染まるジャイサルメール

砂に浮かんだ人外魔境。
力の常など通じない、絹の道。
思い立ったら十万里をひとっ跳び。

そんな物語が見えてくる、盗賊たちの隠れ家。
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時間があったのでラクダツアーです。
いろんなメニューがあって。
中には3日間コースもありました。
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この地域は英語が通じません。フランス語なら通じる。
だから身振り手振り。 (英語だって身振り手振りなのに...)


再びジャイサル キャステルの中。 朝の風景です。
自分の家の前は、 石畳の床を雑巾掛けしていました。
清潔好きですね。
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ホテルは NARAYAN NIWAS PALACE
旅の中で一番良かった。 グッドスペース。
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下町で朝の風景。
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トイレがある家は少ないです。
だから、  これも朝の風景。
男の子たちは通学途中で連れション。
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野菜や香辛料。 綺麗だなあ。
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旅のひとつの目的。ジャイサルメールは良かった。
ここまではなかなか来れないので、
ほんとうに来て良かったです。

ここから南下して行きます。
ボンベイ(ムンバイ)まで。
まだまだ旅は続きます。


| 建築 | 23:13 | - | - | pookmark |
India 89  No 3
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India  89 No 3 。 アグラーから西へと向かいます。
ジャイプール。ジョドプール。へと、バスの旅は続きます。

インド:拡大地図 


Jaipur (プル=城壁に囲まれた町) 100万都市。
1727 マハーラージャ.ジャイ.シン 2世が、アンベール城から遷都。
9個の正方形マンダラで都市を作る計画都市。
ローズピンクの砂岩で出来ているので、ピンクシティと呼ばれます。


Amber Palace 1037にラージプート族が奪って、
1727年までは都でした。 戦闘に長けた城。
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象の観光タクシーでお城に上ります。 65rp / 1頭。

Amber Palace の正面広場。 山岳城塞都市の景色です。
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カメラを向けたら。
少年は神秘的な空間の中の表情になった。 インドって不思議だ。
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古い建物の中にイスラムの学校がありました。
授業中の風景。 ほんとうにコーランを勉強していました。
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美しい花頭窓から通りを見下ろす女性。
出来すぎなぐらいグッドタイミング。  インドって素敵だ。
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これは意識して撮った写真ではありません。
路地でフィルム交換している時の
フィルムを送るための試し巻き獲りシャッター。
女の子が珍しがって見にきたんです。 偶然のベストショット。
                           インドって純真だ。
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有名な風の宮殿.Hawa Mahal 1799
スィレー.デオリ.バザールに面した宮殿。 5階建。
イスラムでは、女性は夫以外に顔を見せません。
王妃や王族の女性たちが、街の様子を見るためだけの、
壁状の薄い建物です。

その薄さが分かりますね。 中はほとんど廊下状態です。
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住宅街に突然とあった Kund いわゆる井戸です。 巨大な貯水地下建築。
水は貴重で神聖なもの。 神殿が付いています。
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階段状なので、いかなる水位でも水が汲めます。
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学校終わった子供たちに囲まれた。
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ジャイプールからさらに西へ、
Jodhpur 1475 ラージプート族の首都でした。
今は35万都市。 60%が軍人、40%が一般人な、軍事都市です。
タール砂漠の入口。 茶色砂岩で出来ているのでブラウンシティー。


聳え立っているのは Mehrangarh Fort 1459 白檀の城です。
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写真でちょっと分かりにくいですが。
インド軍の軍服って、可愛らしいかった。 ここは水色。

何処からやって来たのでしょうか。 
服装から想像するに、西から来られたと思われる。
一族で旅行?
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Mehrangarh Fort のディテール。 精細な彫りが全体を覆っています。
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Mehrangarh Fort から街を見下ろしていたら、
水色に塗られた町がありました。 
「何だ?」 興味津々。 歩いて下りて、探し回りました。
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サンダルマーケットのそば。 バラモン教の居住区でした。
町を水色で塗るのは宗教上の理由。
詳しくは、 何を言っているか分からなかった。
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町中が水色ってるでしょ。 美しかった。

住居はだいたいこんな感じ。
一軒のお宅に突撃訪問しました。
(わりと歓迎されます。 もちろん、何かお礼をしますよ。)
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家の中まで水色ッ!
壁に差し込まれた階段がきれい。 子供はかわいい。 水色が美しい。
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住宅街、朝の風景。 牛乳屋さん。 牛とヤギ、両方売ってます。
絞ったままなので雑菌だらけ。お腹を思いっきり壊します。

オバアチャンの牛乳。 製造風景。
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朝。登校の子供たちに囲まれて、身動き取れなくなった。
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No 4 は、いよいよタール砂漠に突入します。
西の終着点。 タール砂漠のど真ん中。 Jaisalmerへ...


| 建築 | 18:29 | - | - | pookmark |
卒業設計講評会 東京電機大学
JUGEMテーマ:建築

100 


今期の卒業設計講評会。最後は東京電機大学。


私はD.D.C.(デンキダイガク.デザイナーズ.クラブ)というOB会の
会長をしていまして。
卒業設計講評会にもOB代表として参加。
私たちOBの講評をきちんと文章にして、公表.掲示しています。
また優秀な学生に「DDC賞(OB賞)」を授与しています。

OBが後輩の卒業設計を 「講評.文章化.掲示」 している大学は、
電機大だけではないか? と、胸を張っています。

年の初めに、エスキースした学生の設計は、
どうなったんだろう?  楽しみです。


電機大、卒業設計講評会では、ちょっと変わったことも。
「卒業設計賞」は、先生全員の採点で最高得点の設計に贈られますが、
講評会では、集まった先生が学生のプレゼンテーションを聞いて、
最後にもう一度投票。
得票数6位までの作品を、
2つずつ戦わせて勝ち上がらせ。
勝ち残った作品に「先生賞」を贈ります。
面白いのはその戦い方。
学生には発言させず。
学生たちの前で、選んだ先生どうしのバトルになります。
評価する側も、評価軸を評価されますね。
その作品を深読みして、潜在している価値を掘り出したり。
褒めたり。貶したり。
学生たちには、意味のあるバトルになります。
私もOBの代表として、バトルに参戦です。

バトルの模様。
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白熱した議論が交わされて。
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熱気ムンムン。 学生たちもだんだん前に乗り出してきているでしょ。
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今年の「先生賞」は、斉藤 誠さん 「つなぐかべ小学校」 でした。


私たちOBによる「DDC賞」は、
講評会に参加したOBにより投票。
最後は議論の結果で、決定されます。

「DDC賞」の評価軸は、
卒業の時点で優秀なことも大事だけど。
むしろ可能性を評価します。
その学生が、社会で10年経った時に会ってみたいものに贈ります。

講評は、
講評文を書いてから、改めてレポートします。
「DDC賞」もそのときに発表します。

今年。OBたちが気になった順番で、全作品を下に紹介します。


中村 創さん 「そこにある姿 −長崎斜面都市再生計画ー」
103104

西島 要さん 「自由に延びる建築は群れを成す」
105106

斉藤 誠さん 「つなぐかべ小学校」
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111
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鈴木 翔悟さん 「虹む暮らし」
113114

後藤 大樹さん 「建築生物」
115116

湯浅 絵理奈さん 「21世紀小学校」
117118

東木 宏樹さん 「まちのあしあと 〜kikkoman park〜」
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佐藤 元樹さん 「都市に挿入された地形」
121122123

増田 祐大さん 「こども&おとな」
124125

鵜川 瞬也さん 「ツクエノシタ」
126127

古川 祐輔さん 「回帰集落 地縁の新たな再生の形」
119120

佐々木 良介さん 「BROWSING ARCHITECTURE」
128129

小沢 理紗さん 「modulation hospital」
132134

中山 佳彦さん 「おくる場」
135136

菅野 祐司さん 「TRANSIT HOUSE」
130131

岩重 卓也さん 「地との共生」
139140

井上 嘉文さん 「境界は立ち上がる」
141

前島 真也さん 「地域に密着したリハビリテーション医療の強化」
143

宮下 大輔さん 「時代の忘れ物 変わりゆく景色」
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牧原 直輝さん 「折れ曲がる屋根の下に広がる生活」
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高橋 健太さん 「やなかべだんだん」
150

新村 綾加さん 「Home Village」
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依田 悠介さん 「街と生きる建築」
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松本 和之さん 「都電に乗り、人波をかき分けて」
156

以上、24作品。
みんな頑張っていますよ。

講評文。しっかりと書かなくちゃ。




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