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建築さかいやスポーツで山道具散策。
道具の現在、進化の情報の続きは、バックパックから。
ぐるっと見たところ、そんなに変化してませんね。
画期的な新機構、理論は出てきてないみたい。
Black Diamondo 。
岩が好きでも、自分でハーケン打ち込んで垂直岩壁を登らない人には、
ロッククライミングに特化したブラックダイアモンドは憧れのブランド。
ロッククライミング用のバックパックは動きを邪魔しないように細身です。
クライミング時に必要のない余計な機構は省かれていて、カッコいいよね。
バックパック。 山をやりだしたら、いくつも必要になります。
山小屋泊まりでも、北アルプス.裏銀座ルートなど長期縦走だと
70〜90Lのビッグエクスペディションタイプ。
私の好きな、北アルプス.槍〜大キレット〜穂高縦走や八ヶ岳縦走など
2〜4泊縦走なら50〜70Lのミドルエクスペディション。
尾瀬1泊で40〜60L。
谷川岳日帰りで2〜3000mピークだと30〜40L。 軽登山、散策なら30L。
縦走中のピークアタック用に20Lの軽くてコンパクトにたためるやつ。
テント背負ってだと話しは違って、更に大きくなる。
さまざまな山に行くたびに、バックパックは増えていく。
最低でも3つは必要になります。
「楽しいー」って、いっぱい背負ってみました。
これかなあ? と絞られていって、気になったバックパックは、
イギリス.Karrimor の cougarシリーズ。 エクスペディションタイプで、
70〜95、50〜75、40〜55Lの3モデル。
50〜75モデルが良さそう(2200g)
何が良いって、さすがカリマー。 背負って体のポジション合わせて、
ヒップベルト、チェストベルト、ショルダーベルトをぐっと締めたら、
バックパックが体に同化する。良い感じです。
これなら20kg背負って何日も歩けそう。
頭が小さくてお尻が大きいプロポーションは、ずんぐりしていますが、
岩場でポジションブレークした時に体が振られにくいんです。
垂直な岩壁で20kgに振られると結構怖いですよ。
例えば大キレット。「長谷川ピーク」や「飛騨泣き」でナイフエッジを
向こう側へ越える場面でも振られると「ドキいっ!」ってビビリます。
プロポーションはずんぐりでも良いのだ。
50Lだと上の写真のかたち。
頭が伸びて、両サイドの大型エクスパンドポケット、フロントポケットに
詰め込んで、 太った状態で75Lになるみたい。
軽量化のためにショルダーやヒップのパッドを薄くしていないのも良いです。
ここがやわだったり、スカスカだと背負った重量をまともに受けます。
荷物負けしてバテます。 いいパックは重さを感じない。
それでもこの10年の進化はパックを軽くしました。
この大きさで700〜1500gも軽量化されてますね。軽いことはいいこと。
バックはこんな感じ。背面長を体に合わせて背負ったまま変えられます。
山のパックってゴチャゴチャとベルトが付きまくっていますが、
全て大事な機能なんですよ。全部使います。
ARCTERYX 。見慣れないブランド。 カナダの新興メーカーで、
高価ですが、作りがしっかりしていて、独特の機構やキャラクター。
今では熱烈なファンが多いんだって。
背負ってみました。
パック全体を体に密着させないで、両サイドが空いている。
背中の熱をこもらせない理論ですね。
(重量を背中やお尻に伝える所は、しっかりと密着しています)
気になったのはショルダーとヒップのパッド。硬めで薄くしてあります。
軽い状態だとスカスカに感じる。
荷物が重くなれば密着するから荷重を伝えるようですが、 うーん...
背面長を変える機構もユニーク。
ショルダーベルトの小さな丸い3っつの突起が、
背面のグリッド状に空いている孔にプチプチ嵌まって、ポジションを決める。
肩幅にも対応出来るんだ。 面白い。
ペナペナで買い物袋みたいなこれは、
ピークアタック用の軽量コンパクトモデルです。
縦走していて頂上が縦走ルート上にないピークもあります。
そんな時は縦走ルートに重いバックパックは置いて、
これに最低限の荷物を詰めてピークアタックします。
例えば、槍ヶ岳、前穂高岳、尾瀬.ヒウチヶ岳、...
同じくペラペラなトートバッグ。
山小屋でくつろいでいる。みんなでビールとおつまみ。なんかに重宝します
これはバックパックに被せるレインパックです。 必須なのですよ。
濡れなさそうなバックパックですが、防水はされていません。
だから、山で雨に濡れて一日歩いていると、中の物はグジュグジュです。
衣類が濡れて蒸れながら乾くと、臭くて使えません。
濡れて臭くなったんだったら洗えばいいじゃん。って、
洗う水を持って登るの? でしょ。
荷物をドライにすることはすごく大事なこと。
それで、
レインパックしても中は確実に濡れます。 だからどうするかと言うと、
荷物は完全ドライバッグに小分けしてバックパックに詰め込む。
最悪の状況を想定しなければならないので、山はそれなりに面倒です。
下の二つは、超軽量の30Lパック。
ヒップベルトも小さくて邪魔にならないので、普段使いにいいかなと...
サッカー観戦用毛布?
ではなくて。エマージェンシイ.サバイバルシートです。
薄ーいアルミ蒸着のプラスティックシートで緊急時に体温低下から守る。
もちろん必需品、必須です。
使ったことないけど持って行きます。(使う状況になったら大変ですね)
シュラフ。 小屋泊まりなら無くてもいいけど、鄙びたルートの山小屋では
「食事だすけど布団は自分でね」が、あります。
「布団あるんだけど、うーん... 自分のシュラフで寝よう」も、あります。
だからルートによっては持って行きます。
虫除け。 低山なら必携ですよ。
蚊取り線香をケースに入れて腰からぶら下げるタイプが一般的。
蚊取り線香も山用の強力タイプじゃないと、山の虫は強いですよ。
コンパクトにまとめられたサバイバルパック。
市販品よりも、自分で考えて必要な物をパッキングすることを薦めます。
緊急時に何を使うのか? わかってないと危険だからです。
これはヘッドランプなんですが。 まさか、暗くなってから歩きません。
山小屋は消灯が早い。で、荷物を探したりする時なんかに使います。
間違って、隣りで寝ている人の顔を照らすと怒られます(笑)
夕食後に星空を眺めに行ったりしても必要ですね (ロマンチックー...)
山用のレインウェアーは高機能。
軽い、コンパクトになる、GORE-TEXで蒸れない、動きやすい、...
そして上下で3万円ぐらいと高価です。(だからって安いものはダメですよ)
沢山のメーカーから出ているけど、THE NORTH FACE かモンベルですね。
間違いがないと思います。
今は軽くて、上下で510、540g。これ以上軽いと耐久性に問題出ます。
岩場だと引っ掛けて破ける。森歩きでも枝で破ける。
シグボトルは、山では使わないかな? 動きながらだと使えない。
硬くて丸い形状は持って歩くと手の平が疲れます。
山では、500mlの市販ペットボトルに詰め替えたり、
ソフトタイプのプラティパスですね。
今はハイドレーションも浸透しつつあるんだって。
確かに、バックパックに入れてあれば両手が空いていいかも?
緊急時用の水浄化グッズです。 まあ、要らないですね。
食べる酸素? 食べる? ...
軽量、コンパクトなバーナー。私は PRIMUS のものを使ってます。
何故かと言うと、プリマス用のガス缶が一般的で山でも入手しやすいから。
それにバーナーもコンパクトで性能が良いです。
小屋泊まりでも、昼食時やコーヒー煎れたりと、鍋でお湯は沸かします。
で、高価でもチタン製。軽いしカッコいい。(アルミでもいいのですが...)
食器はいろんなのがあって...
プラスティックで北欧デザインなこれはカワイくて良いかも。
スプーンだってチタン製ね。
ビニールの蛇腹がペコペコって食器になります。 面白い!
コーヒーならよさそう。 カレーとかだと洗うの大変?
山で食器なんかを洗う時は(山小屋でじゃなくて、ルート上のお昼なんかで)
洗う水だって自分で持って行かないとありません。
だから、
まず、ティッシュで綺麗になるまで拭きます。
ほとんど綺麗になったら少しの水で洗い流す。
洗剤や石鹸は言語道断。山を汚すから絶対使いません。
ビニール蛇腹のコーヒーメーカーは良いですね。
コーヒーメーカーもいろんなのが...
モンベルの、 何とお茶をお手前するセット!
山の上でお茶をたてるのか? ... やってみたい...
パックに詰め込んでも、割れないたまご入れ。
山用ドライフーズ。 昔はあまり美味しいとは言えなかったけど、
今はちゃんとしてます。 メニューも迷うほど
いそべ、あんこ、きなこ、のお餅パックだってあります。
何でわざわざ?と思うでしょ?
山の上で、絶景で、甘いお餅は美味しいんです
山の上ではカップヌードルもこうなる。
クシャクシャっと圧縮されたパックにお湯を入れたら「あら不思議!」
パックが膨らんでどんぶりになる!
なら良いのですが、残念、違います。
容器は自分のもので食べてね。なんです。
いちいち容器洗うの面倒ですが、持っていく荷物がコンパクトになる。
面倒が嫌か、嵩張るのが嫌か、どっちをとります?
サプリメント、カロリージェルは自転車だけじゃない。
空気枕。首に挟むタイプです。
どこで使うかと言うと、山は行きに夜行バスが一般的。
で、これがないと重い頭が揺らされて寝つけない。
行きのバスで寝ないと、バテて上まで登れないから必需品ね。
あんなのもこんなのも... 他にも、いろいろあるんです。
高機能で、無駄がなくて、究極に軽くて、研ぎ澄まされたデザインで、
道具は楽しいですね。
ほとんどの道具が軽量化されていました。
ウェアーも軽くなっている。
たぶん登る状態で、10年前より3kg以上は軽くなる。
よく、「そんなに軽くなくても、私は軽量化にこだわらないなあ...」
って言う人がいますが、
それはハードな山に行かない人だと思う。(誤解があるかもですが)
全ての物を自分で背負って登るのだから1gだって軽いほうが良い。
と、思う。
数グラムの積み重ねが、全体では何キロかになります。
軽量化は耐久性、機能低下との兼ね合いで考えますが、
爪に火を灯す如く削っていった重さを、
頂上で煎れるコーヒードリッパーに、星をみる望遠鏡に、
山小屋ディナーの後のスイーツに、...
山での自分の楽しみの物に変えればいいわけだし。
たかをくくっていると、荷物負けしてバテます。
落雷、天候急変、ルートロスト、... 緊急時に走れません。
岩場で荷物に振られると怖いですよ。
私も何度か経験しました
だから山では軽いことが良いのです。